基本は拳法真理の形である。
地上を支配する物理や、身体の構造機能が変わらない限り、この形は永劫に変わるものではない。
日本拳法の基本は、構え、搏技(拳の技、蹴技)、受技、躱技によって構成される。基本練習の目的は、原則的な正しい技形を修めることである。そのためには、はじめは、無理に力を入れず、ゆっくり、正確に神経を動作に集中して練習をすることが大事である。
神経を動作に集中した練習(意識動作)を繰り返すうちに、その動作が神経回路に正しく収録され、ほとんど無意識に動作しても、正しい技形が示されるようになる。この時点で、はじめて、その技形が”身についた”ことになる。力や速さの練習はそれからである。
では、これから 基本の舞:博撃の形:捕撃の形を、ゆっくりと正確に覚え身につけることを練習してみよう。
形(かた)とは、攻防の形成の基準を示すものであって、日本拳法の形は、相対する両名によって表演される。
攻防の要は、防いで敗れず、攻めて勝つ、ということになる。
搏技の攻防基準形勢となるものを形したものである。実用に当たっては、この形を準縄に、いろいろな状況に即合するように
応用変化すべきものである
両手技の部24形(受けと反撃とを、左右の手に分担させた技形)
突に関する6形、横打に関する6形、雑打に関する6形、蹴技に関する6形
片手技の部8形(受けたその手で反撃する技形)
横受変化の2形、上受変化の2形、下受変化の2形、掬受変化の2形
補捉を伴う攻防形勢を形したものである。